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『傭兵ピエール』

 本日から「2011・読書週間」だそうである。
 (社)読書推進運動協議会  http://www.dokusyo.or.jp/
 朝の読書の時間での『ズッコケ三人組』とか、懐かしいなあ。 

 さて、最近読んだ本で面白かったものをちょっと紹介。
 『傭兵ピエール』 上・下 佐藤賢一・作
 傭兵ピエールaa.JPG 

 時は15世紀のフランス。いわゆる“百年戦争”の時代。
 傭兵隊長のピエールが、あるきっかけでジャンヌ=ダルクと出会い、
オルレアン解放へと身を投じていく…。
 その戦いの後、田舎町の守衛隊長になったピエールの元に、
イギリス軍の捕虜となったジャンヌを救出せよとの密命が―。 



 百年戦争を舞台にした歴史if小説なので、やや敷居は高い感じがするけれど、
そういう歴史に興味がある人ならばとても面白い作品だ。

 ピエールとジャンヌのお互いの愛情の変化、彼ら2人の清々しいほどの武勇伝、
そして当時のフランスの実情や風俗など、ifと時代考証の部分がうまく融合していて
壮大な世界観に惹きこまれていく。

 名前は知られているが実像のよく分からないジャンヌ=ダルクって、
この作者の描くような、人間臭くてとてもナイーブな感じの女性だったんじゃないかな。

 以前、リュック=ベッソンの映画『ジャンヌ・ダルク』を見たことがある。
 あの映画で描かれていたジャンヌの信念や行動などを、もっと深い部分まで
表現したのがこの『傭兵ピエール』でのジャンヌであると思った。 
 もっとも、ラストはあの映画とこの作品で全く違うものになっているのだが。

 一方、主人公のピエール。
 高貴な血を引き継ぐものの、すさんだ生活に身を委ねているピエールが
ジャンヌとの出会いを通じて次第に彼の内面が変わっていく過程がうまく描かれている。
 
 いろいろ伏線が張り巡らされている作品だが、結末に向けての展開は
ダイナミックかつスムースに描かれている。
 単なる“歴史小説”の枠を越えた大作、と言ってもいいかもしれない。
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